目次静大フォーラム 巻头言: 「最初の十年」 への省察 上原信博 (元学长) …1 対谈:教育―次の世代に何を伝えるのか 龙村仁 (映画监督) 中井弘和 · (副学长) …2 特集:教育が変わる 学校教育にどんな 「学力」 を求めるか 実学としてのこれからの情报教育 村山功…10 八重樫纯树…14 伊藤恭彦…18 芳贺直哉…20
新しい教养教育が始まった 大学における环境教育とは
生涯学习が変わる 阿部耕也…22 研究绍介: オス トラコーダと生物多様性の研究 アンテナはきちんと开くの 遗伝子を追う 冢越哲…24 三泽正吉…26 露无慎二…28
无侵袭体内温度分布测定 杉浦敏文…30 自著绍介:………………………………………………………………………3233 真の自己になる (山下秀智) /気楽な気分で… (吉田敬一) /地核の内部构 造を解読する (狩野谦一 村田明広) · /花の不思议を化学しよう (渡辺修治) News & Topics:……………………………………………………………3436 人材育成をテーマに第2回运営谘问会议/ 「静冈大学キャンパスツアー 2000」 の実施/混声合唱団日本一全日本合唱コンクール全国大会で金赏 を受赏/静冈大学の学旗を制作しました/静冈大学の看板を设置/新世纪 を考える静大公开讲座终わる/浜松北高生, 情报学部の授业に参加/夏休 みサイエンス讲座実験を通じて理科の楽しさを学ぶ/日本植物学会大 会が开催/化学工业会第33回秋季大会が开催/日本特殊教育学会第38 : "d y y a 回大会が开催/同窓会だより 教育学部同窓会 a b d y" 新闻に见る静冈大学:…………………………………………………………………37 海外交流:オマーン国スルタンカブース大学との交流……………………………38
夏目漱石は,世纪の変わり目を跨いで英国に留学してい るが,世纪明け(1901年)3月の滞英日记と10年后(1911 年夏)の讲演の中で,彼は,日本人が,明治维新以后,ひ たすら西洋を模仿し, 「创造力に欠ける」国民であるとし, 故にまた,20世纪初头にかけての日本の「开化」=近代化 は,西欧の「内発的」な発展とは异なり, 「自己本位の能力」 のないままに, 「外から无理押しに」进められたものだとい うことを自覚すべきだと诉えている. 彼のこの危惧を裏书きするかのごとく,日本は,20世纪 の「最初の10年」の时期に,日露戦争,韩国并合を遂行し, さらに第一次大戦参戦を指向するなど,たえず外的触発を 受けつつ,国力増进を図り,その路线上で,1930年代以降, 世纪半ば近くまで, 「戦争の世纪」の主要な担い手となって 直进した. 第二次大戦に败れ,それまでの国富を一挙に失ったわが
はざ ま
Introduction
国は,今度は,米ソ冷戦体制の狭间で, 「第二の开国」=高 度成长をとげ,とくに,4分の3世纪をへた时点では,マ イクロエレクトロニクス技术革新(ME化) ,情报化の急进 展を基轴に,欧米を凌ぐほどの経済大国に上升した. ところが,世纪末90年代に入ると,冷戦构造の解体と国 内的にはバブル崩壊を発端に,日本の経済社会は,グロー
ほんろう
バリゼーションの岚の中で翻弄され(成长神话の消灭) ,か つて前世纪末に,日本が接触した世界体制とは枠组み,段 阶を异にする内外诸条件の下で, 「失われた10年」といわれ る空前の长期不况に陥り,今日なお,その事态を抜け出し ていない. こうしてみると,日本の现状は,漱石の指摘したごとく,
も
最 初 の 十 年 へ の 省 察
巻 头 言
巻 头 言
「外発的」で「あらゆる段阶を顺々に踏んで通る余裕を有た ない」で辿った(ここ百年の)日本の近代化の歩みそのも のが,これを生みだしたのだといえよう. 问题は,この「失われた10年」を,単に取り戻すことで はない.グローバリゼーション,IT革命が迫られる一层 厳しい世纪の幕开けに际会して,われわれは,まず新たな 「最初の10年」に心を倾け,进歩とうらはらに,戦争·破壊 によって生じた20世纪の「负の遗产」を断ちきるべく,こ れまで, 「大势顺応主义」とされるわが国百年の政治的経済 的姿势を,改めて问い直す必要があるのではないか. これこそが,新世纪の日本を,漱石の强调した「内発的」 な発展(个人·地域を含む自立的·主体的発展)へと导く
さめ
第一歩になると思われる.日本が「真に目が醒」るのは,
お
いま(この「最初の10年」 )を措いてない.

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