2004 年度生态史プロジェクト报告书
人类生态班全体报告 プロジェクトサマリー:ラオス人类生态転换·健康开発调査 门司和彦(长崎大学热帯医学研究所·热帯感染症研究センター) Human Ecological Transition and Health Development Study in Lao P.D.R. Kazuhiko MOJI(Institute of Tropical Medicine, Nagasaki Univ.)
1.进捗状况 人类生态班は 2003 年 8 月に,ラオス国立公众研究所(National Institute of Public Health, NIOPH)を受け入 れ机関とし, 「ラオス健康开発调査プロジェクト(Health Development Study in Lao P.D.R., HDS) 」の协定を缔 类 生 态 结した.11 月にはラオス国政府より正式に调査许可を受け,12 月にラオス侧の要望を受け入れる形で,サバナ ケット県ソンコン郡をフィールドに选定し,県レベルとの覚书(Memorandum of Understanding: MOU )に调 印をした. 2004 年 2 月には,郡保健局との协议の结果,フィールドをソンコン郡ラハナム地域に决めた.そして,老人 医学,学校保健,医疗人类学の各ユニットが初めて现地入りをした.8 月には,ラハナム地域ターカムリアン村 にてプロジェクトハウスの契约を结び,学校保健と医疗人类学のユニットが本格的な调査を开始した.11 月か ら 12 月にかけては,医疗人类学,母子保健,成人, 「近代化と身体」 ,老人医学,学校保健の各ユニットが顺次 村に入り,调査を実施した.さらに 12 月には,ラオス侧と「第一回·合同评価会议」 (於:サバナケット)を 开催し,参列したラオス保健大臣からも高い评価を受けた. 2005 年3月から,长期的な研究に取り组むための「人口调査システム(Demographic Surveillance System, DSS) 」の基盘づくりが开始された.また,アジア保健教育基金(NPO;东京)の支援によって,4月中にはラ ハナム地域のヘルスセンターの改修工事が终了する见込みで,今后はヘルスセンターを中心とした研究活动が展 开されることになる. 2005 年度はさらに,ラオス北部と南部にもフィールドを拡大し,调査·研究活动に幅をもたせる予定である. 2.プロジェクトのねらい健康事象の统合的理解 社会の大きな変迁は転换 transition という言叶によって说明され,その変动をもたらす流动的诸要因を転换要 因 transitional factors という.近代以降に欧米や日本で见られた死亡率の低下とそれに続く出生率の低下は,人 口転换 demographic transition と呼ばれる.地域ごとに人口転换が始まった时期や,そのスピード,転换を促进 させた要因にはばらつきがある.しかし,死亡率が下がり,次いで出生率が下がったという全体的トレンドはほ とんどの地域で観察される.この人口転换と同时に病気の种类も変迁をとげ,その大きなトレンドは疫学的転换 epidemiological transition と呼ばれる.疫学的転换は人口転换の原因でもあり,人口転换が进むことによって人 口构造が変化し疫学的転换も加速されるという意味では人口転换の结果でもある.疫学的転换は主に死因の変化 について言及されたものであるが,死にいたらない病気や健康像も変化している点に注目して健康転换 health transition という言叶が使われるようになった.また,先进国では栄养状态の改善と日常生活活动の低下が进 み,その结果,栄养·食料问题は不足から过剰の问题となり,やせよりも肥満が问题となるようになった.こ れが栄养転换 nutritional transition と呼ばれるものである.さらに,肥満に対するダイエットや运动が健康転换 を复雑にしている.これらはすべて人间の生活の大きな変化を意味しており,それらを统合し人类生态学的転换 human ecological transition と呼ぶことができる.変わりゆく自然环境,社会·政治·経済环境の中で人类生态 学的転换がどのようにおこっているかを长期的视点·现场の视点で把握することが本研究のねらいである. 2005 年度は,まずは地域プロスペクティブ研究をするための基础情报となる DSS の确立に焦点がおかれる ことになる.地域プロスペクティブ研究とは,地域住民を対象とし,1)人口センサスを作成し,その后も定期 的な访问によって人口动态(死亡,出生,転出入)を把握するシステムを确立し,2)调査対象となる原因(要 197 人

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